プリニウス第67回「プリシラ」

「新潮」4月号が発売されました。ヤマザキマリ+とり・みき『プリニウス』は第67回「プリシラ」。ローマではネロの黄金宮が完成。しかし市民の間にはネロ失脚の噂が流れます。そんな中でかつてネロの慰みものにされたプリシラは筆記を覚え知識を高めていきます。

シレノス診療所の内部の祭壇に描かれているのはギリシア神話に登場する医師アスクレピオスと、彼に医術を教えたケンタウロス族の賢者ケイローン。蛇の巻き付いた「アスクレピオスの杖」は古代より医療の象徴とされ、現代ではコロナ禍でしばしば登場するWHO(世界保健機関)のロゴマークにも使われています。

贅を尽くした自分の宮殿が出来上がったのに孤独感に苛まれるネロ。ヤマザキさん描く微妙な表情がいつもながらすばらしい。

いっぽうプリニウス一行はシリア砂漠をパルミュラへ向かって東進中......

「新潮」4月号は筒井康隆さん『縁側の人』掲載。いとう せいこうさん+ジェイ・ルービンさんの新連載も。