プリニウス第51回「レヴィテ」
2018年07月18日
本日は『プリニウス』第51回掲載の「新潮45」8月号の発売日です。
![](https://69d73dd3e1.clvaw-cdnwnd.com/96e8b64490a8f7dc0b172712fd8a0ab4/200000211-0399604945/NERONE.jpg?ph=69d73dd3e1)
今回は全編ローマが舞台。放火の真犯人を追うポッパエアと警察長官サビヌス。そのポッパエアの新たな懐妊がわかりごきげんなネロは、周囲の焦燥をよそにポンペイウス劇場でジャイアンリサイタル(表向きは競演会=コンペなのですが)を開きます。
ポンペイウス劇場そのものは現存していないのですが、ローマはほぼ同構造の劇場をイタリア各地のみならずヨーロッパや中東、アフリカの属州主要都市にも建設しており、保存状態のよいものはいまもコンサートやイベントに利用されています。
![](https://69d73dd3e1.clvaw-cdnwnd.com/96e8b64490a8f7dc0b172712fd8a0ab4/200000212-5b2e75c279/is.jpg?ph=69d73dd3e1)
ローマは不穏な情勢の中それでも再建中。大火後は防災のため道幅を拡げ、インスラは上のような木造部分を廃して高さを制限(ネロの命とされています)した低層の頑丈なタイプが主流になっていきました。
(なんだか大河ドラマの後の歴史コーナーみたいになっとる)