『映画秘宝』9月号に若山弦蔵さんの追悼記事を寄稿
『映画秘宝』9月号に若山弦蔵さんの追悼記事を書きました。
同じページでは青井邦夫さんが主にショーン・コネリーの吹替を中心に的確な寄稿をされています。私の原稿は氏のキャリアのトータル的な内容になっていますが、限られた文字数で吹替に特化して書いているので、人形劇やアニメ、ラジオのパーソナリティのお仕事には触れられませんでした。
ですので、この機会に若山さん関連の書籍を幾つかご紹介しておきたいと思います。
ツイッターで若山弦蔵さんの訃報の扱いの小ささに関して憤っていたら、小田嶋隆さんが同意とともに「和田誠さんの時も......」とお名前をあげてらっしゃいました。和田さんは私のパロディ観の根っこにある人。実は若山さんと和田さんはは82年刊の『映画に乾杯』で対談されています。貴重な裏話満載で吹替に興味のある方は必読ですが、若山さんのお言葉はかなり辛辣です。
続いて『若山弦蔵のバックグラウンドミュージック』。TBSラジオの同名番組の若山さんのお話(の一部)をまとめたものです。2002年刊。以前は同番組のサイトがあり、2002年以降のお話はそこにまとめられていて吹替関係の思い出話も多かったのですが、現在では読めなくなっているようです。
関連本その③は 松永良平さんの対談集『20世紀グレーテスト・ヒッツ』(2007年音楽出版社)。1999年に行われた松永さんと大江田信さんによる若山さんのインタビューが収録されており、とくにDJのお仕事、音楽のご趣味について多く語られています。
最後は何度かご紹介している『とり・みきの映画吹替王』2004年洋泉社。ここでお話をうかがった方々の半数近くの方が既に鬼籍に入られました。他の方のインタビューはCSの番組やDVDの宣伝企画やブックレット等がベースになっていますが、若山さんはこの本のために新たにお話をうかがいました。