祖父江慎さん
2026年04月27日
祖父江慎さんが亡くなられました。
祖父江慎さんには『ひいびい・じいびい』(1987年)で初めてブックデザインをお願いしました。しりあがり寿さんのご紹介で確かマンガ単行本のお仕事は氏の『エレキな春』に続いて2冊目だったと思います。

ひいびい・じいびい a Heebie-jeebie(1987年白泉社)
これ、カバーそして表1表4になんと全ページが縮小印刷されているのです(もちろんDTPではなかった頃です)。さらに小口のキャラはページ端のバーコードの集合体で浮かび上がるようになっています。


驚愕のデザインで、以降何冊もお世話になりました。秋田書店を出てからの私のマンガのイメージは多くの部分を祖父江さんが作ってくれた物だと思っています。感謝にたえません。いつもニコニコ笑いながらデザインは妥協しない頑固な人でした。世の中は書籍でも映画でも音楽でも物理的パッケージからサブスクの時代へと移行しつつありますが、祖父江さんデザインの「本」はそれ自体が一種のアートになっています。電書版が出たとしても彼の数々の掟破りの物理的ギミックに満ちたブックデザインは再現できません。書店/古書店で見つけたら即、確保することをお勧めします。
2冊目に担当してもらったのはマンガでなくて私の最初のエッセイ集でした。冒頭にはお化粧させられて撮影したレトロな筆者近影がでかでかと。

とりの眼ひとの眼(1989年ビクターブックス)


以下はとりあえず書影とタイトルだけ。それぞれに細かい仕掛けがあるのですが、それはまた折を見て。

とり・みきのキネコミカ(1992年ソニーマガジンズ)

人達(1995年ぶんか社)

SF大将(1997年早川書房)

御題頂戴(1999年ぶんか社)

ひいびい・じいびい a Heebie-jeebie(2001年ぶんか社)

猫田一金五郎の冒険(2003年講談社)
自著ではありませんが、いちばん最後のとり+祖父江デザインの本は山上たつひこさんの『金鳳花のフール』(フリースタイル)でした。それまで少しご無沙汰が続いていたので、最後に仕事でご一緒できたのは大きな喜びです。

金鳳花のフール(2025年フリースタイル)

