プリニウス

plinivs

ヤマザキマリとの合作。「新潮45」で連載中。古代ローマの海軍提督にして大博物学者プリニウスの生涯を描く。既刊6巻。特設サイトはこちら

博物学者にしてローマ海軍提督プリニウスの生涯を『テルマエ・ロマエ』のヤマザキマリさんと完全合作で描きます(原作と作画という分担ではありません)。第一話はヴェスヴィオスの噴火から始まり、やがておつきの筆記者エウクレスの回想へと入っていきます。装幀:セキネシンイチ制作室(以下同)

マグナ・グラエキア(古代ギリシア人が植民した南イタリア〜シチリア島一帯)からローマに戻ったプリニウス。奇妙な博物学者の家、そして居を置くトラステヴェレは腐乱死体が転がり酔漢と売春婦が往来する魔窟のような場所だった。そんな夜の街を徘徊し"粛清"を繰り返すネロとの確執も深まっていく。

新興宗教の影が忍び寄る帝都ローマ。「知性と教養こそ最後の砦」と訴えるプリニウス。だが、書記官エウクレスは美少女娼婦の幻影を追い魔都の闇に吸い込まれ、愛を説く新宗教と知性主義の間で揺らぐ。宮廷ではブッルス、セネカの心配をよそにポッパエアがネロを意のままに操りつつあった。

ローマを離れ再び南へと向かったプリニウス一行をポンペイ大地震(A.D.62年)が襲う。パニック気味の人々の中にあって一人冷静に耐震構造に興味を示すプリニウス。いっぽう一刻も早く皇后の座に就きたいポッパエアは、ついに正妻オクタウィアに手をくだす。

旅人ラルキウスの冒険譚に刺激されたプリニウスはネアポリス(ナポリ)から船でアフリカへ向かうも嵐に見舞われる。遭遇した難破船には正体不明のカラス使いの子供が。やがて辿り着いた島でプリニウスは火山の噴火に魅了される。

カルタゴに上陸したプリニウス一行。左遷されている総督ウェスパシアヌスと旧交を温め、隊商とともに砂漠の旅へ。かたや帝都ローマでは奸臣ティゲリヌスがユダヤマネーやセネカをも巻き込み暗躍、ついに市内に火の手が上がる。

リ・アルティジャーニ

Gli Artigiani

ヤマザキマリさんとの合作。「芸術新潮」にオールカラーで隔月連載中。舞台はルネサンス期のフィレンツェ。画家職人が芸術家へと変貌する過渡期でもあり、またその作品がもっとも経済と結びついて消費された時代でもあった。群雄割拠する画家達のエピソードを、それぞれの影響や関係性をあきらかにしながら描く。