2011年8月31日水曜日

小松左京、宇宙に逝く


8/17には新宿2丁目「GEISHA」で行われた小松左京追悼トークショー「巨星、宇宙に逝く」(出演:山田正紀・横田順彌・鏡明・高橋良平、司会:大森望)を客として観に行く……はずだったのだが、大森さんの策略でいきなり前半のパネラーとして登壇するハメに。ちなみに『小松左京/宇宙(そら)に逝く』というのは78年にビクターから発売されたオリジナル書き下ろしのドラマを収録したレコードのタイトル。

トークショーはここでUstream中継されたが、まだ視られるのかな? あと、まとめのtogetterはここ

前半は『さよならジュピター』の裏話と「最高傑作は『エスパイ』」という、SF関係者らしいどこまでマジなのかシャレなのかわからない結論で終了したが、後半、僕が抜けてからの各氏の発言は、なかなか聴くべき所が多かった。高橋良平さん「小松さんが物識りとは思わない。少ない資料からジャンプできる妄想力こそがすごかった」。鏡明さん「長編作家と思われており、また短編こそがいいというファンも多いが、本当に出来がいいのは中編」という指摘は、重要、かつ、してやられた感じ。ただ、この二つとも「小松左京は博識の長編作家」という共通イメージがあってこそのカウンタ意見なので、その前提がそもそも若い読者に共有されてるかどうか。

というわけで、今月発売の「映画秘宝」10月号に、柳下毅一郎さん、青井邦夫さんんとともに追悼文を書いています。SFファンのみならず読書人のコンセンサスだった巨大な教養人としての小松左京のイメージが少しでも伝わっていればいいのだが。

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