2010年1月22日金曜日

サはサイエンスのサ



とり・みきがカバーを担当した鹿野司さんの『サはサイエンスのサ』早川書房(Amazonここbk1ここ)が本日発売です。


鹿野君は、僕が「どうも報道も世間の趨勢もやや感情的な流れになっているけど、これってホントなんだろうか?」と疑問を感じたとき、いちばん納得できる情報や、冷静で理性的なものの見方を示してくれる貴重な書き手であり、信頼している友人だ。


地球温暖化にまつわるエコ運動の実態、自然食品や化調・遺伝子組み換え食品への誤解、原発なんてやめてなんで風力や太陽発電にしないの? 豚インフル騒動、中国バッシング、2ちゃんはホントに悪いところ? 等々、報道やネット上でもけっこう多勢を占めている論調の思いこみや誤解が、けっして上から目線や高飛車になることなく、我慢強くわかりやすく、そして科学的に解かれていく。ウロコポトリの連続だ。


机上の論説だけではなく、自身が体験した肉親の介護と死に関する数章は胸を打つ。その章も含め、人はもっと希望や信頼をもっていいよ、という全体的にやさしくてポジティヴな論調が特徴的。読者もまたそういう心持ちにさせてくれる。


カバーを担当したということだけでなく、長年読者として単行本化を待ち望んでいた連載だった。どなたにも強くお薦めです。ぜひ読んでくださいませ。


On Sale! "Sa wa Science no Sa" (S is for Science)

I drew an illustration of the dust jacket on this book.

Author: Tsukasa Shikano

Publisher: Hayakawa Shobo (Jan. 22, 2010)

ISBN-10: 4152091045 ISBN-13: 978-4152091048

1 件のコメント:

suzuhi212 さんのコメント...

遅ればせながら購入し読ましていただいております。
詰襟でイオ君にロケット弾を発射していた鹿野君が。こんな立派な大人になっていたとは....。
と、虚構と現実の区別がつかないまま感激しておりました。

内容は頭を殴られるような衝撃の哲学書がわかりやすく語りかけるような口語体で書かれており
驚くばかりです。

タイトルが控えめな気がしたので「バカの壁」みたいに「科学的根拠の83%はウソ」とかインパクト勝負のタイトルで気をひけばエラソーですが売れる内容だと思います。

と、言うか広まってほしい内容の良書ですね。
とり先生の表紙と相まってなんだか心が楽になりました。